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スタッフブログ

月別アーカイブ:2018年01月

迫川と白鳥2018年01月30日 

無題

やってはいけないウォーキング2018年01月26日 

『やってはいけないウォーキング 青栁幸利 SB新書』

無題

この本は、筆者が行った中之条研究(群馬県中之条町の住民5000人の15年間、24時間365日の身体活動と健康の関係を調査した研究)から、どのような身体活動が健康に良かったのかについての考察が書かれています。30分くらいで読める平易な本ですが、とても勉強になりました。

本書のエッセンスだけまとめると、

  • 1日8000歩、中等度の運動(何とか会話ができる程度の強度の運動)20分があらゆる病気の発症率が下がる黄金律である。
  • 1日10000歩、中等度の運動30分はメタボリックシンドロームには有効。
  • 1日10000歩以上だと免疫力が下がってしまい、逆に病気になる。
  • ウォーキングがいい理由は体温を理想的にできるから(体温が1℃上がると免疫力は60%アップする)。
  • 就寝時の体温を少しでも高くすることで快眠できるから、運動は夕方5時から始めると良い。
  • 起床後1時間以内はウォーキングには危険な時間帯。
  • スウェーデンのカロリンスカ研究所は「1日20分程度の中等度の運動を2か月間続けることで長寿遺伝子のスイッチが入る」ことを証明した。

(投稿者:斉藤 揚三)

こむら返りに芍薬甘草湯2018年01月24日 

こむら返りに用いる漢方薬で有名なものに芍薬甘草湯があります。

あまりにも有名なために、普段漢方薬を処方しない先生であっても、こむら返りの第一選択薬として処方されることが多いです。

こむら返りがおきている時に内服すれば、5分程度で解消されるようです。

漢方薬は構成する生薬が少ないほど即効性が高いと言われており、芍薬甘草湯はその名の通り、芍薬と甘草の2種類の生薬だけで構成されているので、速く効くのだと思われます。(芍薬や甘草だけを内服してもこむら返りには効果がないのに、一緒に飲むことによって効果が出るというのが、漢方薬の面白いところです。)

注意しなくてはいけないのは、甘草の量が1包あたり2gと多いので、添付文書どおりの1日3包 分3などという使い方をすると、偽アルドステロン症(低K血症、高血圧、下腿浮腫)の発症リスクがかなり高くなります。そのため、1日1包以上を長期間使うことは推奨できません。

毎晩のようにこむら返りが起こる方は、1包を就寝前に内服します。即効性があるので、枕元に水と一緒に置いておいて、こむら返りがおきたらすぐに飲むという方法もあります。

しかし、1日1包の使用であっても偽アルドステロン症を発症するリスクはありますので注意が必要です。

(投稿者:斉藤 揚三)

擦過傷は存在しない2018年01月22日 

創傷:創傷(そうしょう、: trauma, wounds, burns)は、外的、内的要因によって起こる体表組織の物理的な損傷を指す。(そう)と(しょう)という異なるタイプの損傷をまとめて指す総称である。日常語では(きず)と呼ばれる。 ーwikipediaよりー

医学的には「創(そう)」とは開放性損傷を意味し,「傷(しょう)」とは非開放性損傷を意味します。簡単に言えば、皮膚にキズがある損傷を「創(そう)」といい、皮膚にキズがない損傷を「傷(しょう)」といいます。

例を上げれば、打撲による損傷の場合、皮膚にキズがないため、「打撲傷(だぼくしょう)」と言います。また皮膚を刃物で切った場合、皮膚にキズがあるので「切創(せっそう)」と言います。

この定義をすりむきキズに当てはめるならば、すりむきキズは皮膚にキズがあるので「擦過創(さっかそう)」となります。

皮膚にキズがないすりむきキズはありえないので「擦過傷(さっかしょう)」は存在しません。

擦過傷という言葉はよく耳にしますが、上記の定義を当てはめると間違えであることが分かります。

(投稿者:斉藤 揚三)

寝たきり高齢者の便秘時の漢方薬2018年01月17日 

井齋偉矢先生の漢方薬の講演の中で、最近は特養に入所しているような高齢者の便秘には桃核承気湯(とうかくじょうきとう)が喜ばれるので、麻子仁丸(ましにんがん)から桃核承気湯に変えているというお話がありました。
無題
便秘に対する漢方薬で有名なものに麻子仁丸がありますが、麻子仁丸は自立している高齢者にはいいが、特養に入っているような人には使えないとのことでした。麻子仁丸では腸管の蠕動運動を亢進させる作用が弱いとのことです。

その話を聞いて、当院でも施設入所中で、頑固な便秘のある高齢者に桃核承気湯を何例か試しましたが、下剤や浣腸を使わなくても自力排便があるようになり、確かにその効果がはっきりありました。

そのため、現在、桃核承気湯を寝たきりの高齢者の頑固な便秘に使っています。

摘便しなければ排便がないような方にお勧めです。

処方例:桃核承気湯7.5g 分3 毎食前 (1日1包や2包でも良い人もいる)

※7.5g中、甘草が1.5g入っているので、偽アルドステロン症には注意が必要です。

(投稿者:斉藤 揚三)

抑肝散の介護者同服2018年01月15日 

抑肝散はもともと小児の夜泣きやひきつけなどに使われていましたが、その応用で、最近は認知症の高齢者のBPSDに対してよく使われるようになりました。

抑肝散には「母子同服」という飲ませ方があり、これは子供が夜泣きをしているときには、母親も同様にイライラしているものであり(母親がイライラしているので子供が夜泣きをしているという可能性もあり)、文字通り母と子が一緒に飲むという飲ませ方です。そうすることで、子供は眠り、母親もイライラが治まるという双方に効果が期待できます。子供が内服できないくらい小さいときは、母親が内服し、母乳を与えることで子供にも飲ませることができます。

さらに抑肝散の「母子同服」の応用として、「介護者同服」という飲ませ方があります。

これは認知症の高齢者のBPSDがひどいときには、介護者も同様に精神的に不安定になっているものです。そこで抑肝散を患者さんと一緒に介護者にも飲んでもらうと、双方の心が落ち着くというものです。

診療においては、どうしても認知症の患者さんだけに注目してしまいがちですが、介護者に対する気遣いも大事だと思っています。

(投稿者:斉藤 揚三)

クローズアップ現代+「認知症でしばられる!?~急増・病院での身体拘束~」2018年01月13日 

1月11日にNHKで放送された、クローズアップ現代+「認知症でしばられる!?~急増・病院での身体拘束~」を興味深く見ました。

精神科病院における身体拘束はここ10年で倍増していて、現在、1日あたり1万件を超えているとのことです。その背景には精神科病院に入院する認知症の人が増えてきているからとのことです。

入院で身体拘束される理由として考えられるのは、入院すると環境の変化についていけずにせん妄を発症しやすいこと、また病院では患者さんの安全を第一に考えられており転倒や点滴抜去などを起こさせないようにするためだと思われます。

番組では、身体拘束によって廃用がすすみ介護度が大きく下がった例、長期間の拘束により肺塞栓を発症し死亡した例などがでていました。

一方、都立松沢病院で6年間で身体拘束を9割減らした取り組みが紹介されました。院長は、「我々は人の精神をケアするプロなんだから、力で患者さんを制圧するような治療手段を持たない方がいい。患者さんを人としてきちんと対応するということ。」と述べていましたが、まさにその通りだと思いました。具体的な対策としては、

・スタッフの意識改革…拘束された患者へのアンケートをみせ、拘束が患者の心を深く傷つけていることに向き合う。

・拘束の原因を解決する…経鼻経管栄養を外し経口摂取にする。転倒リスク高い人は部屋中にクッションをしきつめるなど。

・家族に拘束しない同意書をとる…怪我をするリスクに同意してもらう。怪我をするリスクはあっても患者の尊厳は守られる。

ゲスト出演していた、山梨学院大学教授の竹端寛先生は、「本人が言うと精神症状だと思われさらに拘束される、家族が言うと退院させられるということで、身体拘束に異議をとなえづらい雰囲気ができている。そのため、第三者による訪問や、情報公開、ビデオに録るなどのが可視化が必要。」「認知症が増えてきているが社会の中で支える仕組みが不十分なため精神科病院に入院することが多くなっている。そもそも、認知症になっても精神科病院に入らなくてもいいような仕組みを作ることが大切。」と述べていました。この意見もその通りだと思います。

これからは、精神科に入院しないで自宅や地域で暮らし続けられるように、医療者が自宅などを訪問して症状の悪化を防ぎ地域や社会で支えることが大事で、これはまさに訪問診療そのものです。

身体拘束しないことで転倒して怪我をしてもいいじゃないか、点滴を抜いてしまうなら点滴をしなくてもいいじゃないかという社会の方が健全だと思います。転倒して怪我をしたら病院を責めるというような社会では、拘束はなくならないものと思います。

(投稿者:斉藤 揚三)

冷えに麻黄附子細心湯2018年01月11日 

冷えに対して処方される漢方薬で一般的なものに、当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)という、舌を噛んでしまうくらい長い名前の薬があります。

井齋偉矢先生の漢方薬の講演の中で、最近平熱の低い人が増えてきていて、冷えに対する当帰四逆加呉茱萸生姜湯の有効率が下がってきたとのお話がありました。

その代わりとして、頑固な冷えには麻黄附子細心湯がいいというお話でした。

このブログでも以前取り上げましたが、麻黄附子細心湯は主に風邪に対して処方される漢方薬で、体を温めるタイプの生薬で構成されています。

確かに、当院の患者さんで、風邪に麻黄附子細辛湯をだして風邪は治ったが、ついでに冷えが改善したのでその後も飲みたいという患者さんがいました。

西洋薬で冷えに対して効果的な薬といえばドルナーやプロサイリンですが(ただし保険適応はありません)、冷えに麻黄附子細心湯という選択肢もありかもしれないですね。

(投稿者:斉藤 揚三)

のどの痛みに漢方トローチ2018年01月10日 

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井齋偉矢先生の漢方薬の講演の中で、咽頭の炎症に、ツムラ桔梗湯を水に溶かして水薬にして咽に5秒以上馴染ませる含み飲みを推奨するとありました。それが苦手な人にはOTC(一般用医薬品)で桔梗湯トローチがあるとのお話もあり、自分はこちらを使っています。

のどが痛いときにこれをなめていると、スーッとした爽快感とともにのどの痛みが軽快していきます。のどが痛い人にはお勧めです。OTCなので薬局で買えますが、どこで売っているか分からないので私はインターネットで買いました。

(投稿者:斉藤 揚三)

かぜ・インフルエンザと漢方治療2018年01月08日 

風邪やインフルエンザのシーズンになってきました。

風邪やインフルエンザはウイルス性疾患なので、抗生剤は効きません。処方するとしたら漢方薬が望ましいです。処方の際には井齋偉矢先生の漢方薬の講演が実践的で役に立ちます。講演のまとめを以下に載せておきますので参考にしてみてください。

サイエンス漢方処方セミナー 仙台 2017.1.22
井齋偉矢先生「かぜ・インフルエンザと漢方治療」

風邪症候群の治療は漢方薬を基本とする。

炎症の部位・程度・病期・免疫能・key word これらの項目を詳細に吟味して病態が把握できると漢方薬が決まる。ずれると応答しない。

往々にして風邪は症状が強いので、初めから1日3回投与はありえない。少なくても4回(朝昼晩寝る前)、多くなると5回(さらに15時も加える)など。よくなってきたら投与間隔を伸ばす。 日本の漢方薬の量は中国の1/3~1/5程度。3倍使ったとしても3倍量だしたわけではない。安全域に余裕がある。急性期は畳みかけるように飲まないと反応がでてこない。

 咽頭(バリアなし)の炎症

炎症の部位:咽頭のみ 程度:軽い 病期:急性(発症後2,3日以内) 免疫能:普通~やや低下 key word:咽頭の色がきれいな赤

Rx) コタロー桔梗石膏6.0g or ツムラ桔梗湯7.5g 分3 4日分 発症後3日くらいまで。症状の強いときは、3~4時間おきに服用すると良い。ツムラ桔梗湯は水に溶かして水薬にして咽に5秒以上馴染ませる含み飲みを推奨。苦手な人にはOTCで桔梗湯トローチがある。咳嗽がでてきたら、小柴胡湯加桔梗石膏へ。患者さんの反応が悪いときは早めに小柴胡湯加桔梗石膏に変えた方がよい。

炎症の部位:咽頭の周辺に広がる 程度:中等度 病期:亜急性(発症後4,5日以降) 免疫能:普通~やや低下 key word:咽頭の色は鮪の赤身のよう、咳が出始める

Rx) ツムラ小柴胡湯加桔梗石膏7.5g 分3 7日分 発症後4,5日以降。症状が強いときは、3~4時間おきに服用すると良い。

鼻と喉の違うところは鼻にはバリアーがある。鼻と喉に同じように効く薬は存在しない。鼻と喉はよく症状が合併するが必ず違う薬を用いる。

鼻炎、副鼻腔炎

炎症の部位:鼻腔 程度:軽度~中等度 病期:急性 免疫能:普通~やや低下 key word:鼻が詰まって口で呼吸、鼻がムズムズ

Rx) 東洋桂麻各半湯4.5g 分3 3日分 or ツムラ麻黄湯7.5g 分3 1日分 麻黄湯は速攻で鼻水を止めたいときに頓服的に使う。

炎症の部位:鼻腔から副鼻腔へ進展 程度:中等度 病期:亜急性 免疫能:やや低下 key word:頬部が熱を持つ、後鼻漏でむせる(特に就寝中)

Rx) ツムラ辛夷清肺湯7.5g 分3 7日分 鼻炎がこじれて副鼻腔炎になったときの第一選択。作用増強のためにツムラ葛根湯加川芎辛夷7.5g 分3を追加。副鼻腔の化膿対策にツムラ排膿散及湯7.5g 分3を追加。

発熱を伴うかぜ、インフルエンザ

炎症の部位:体表から内部へ 程度:中等度 病期:急性 免疫能:普通~やや低下 key word:熱っぽい感じ、赤ら顔

Rx) 東洋桂麻各半湯4.5g 分3 3日分 熱感のあるかぜの初期には抜群の切れ味を示すので常備薬としても有用

炎症の部位:体表から内部へ 程度:中等度 病期:急性 免疫能:低下 key word:とにかく冷えて冷えて、細くて沈んだ脈

Rx) ツムラ麻黄附子細辛湯7.5g 分3 4日分 or コタロー麻黄附子細辛湯6C 分3 4日分 平熱の低い人に適応が多い。身体が温めるに従い免疫力がアップする。

炎症の部位:体表から内部へ 程度:重度 病期:急性 免疫能:やや低下 key word:無汗が必須条件、悪寒・関節痛

Rx) ツムラ麻黄湯7.5g 分3 1日分 実際には2,3時間毎(1,2時間毎でも良い)にはっきり発汗するまで飲む。逆に発汗したら終わり。

インフルエンザ罹患時の体温の経時変化 麻黄湯群、オセルタミビル群、ザナミビル群で有意差なし

炎症の部位:体表から内部へ 程度:重度 病期:急性 免疫能:やや低下 key word:烈しい悪寒・身体中が痛い

大青竜湯の近似処方 Rx) サラサラには(無汗が必須条件)→ ツムラ麻黄湯7.5g+ツムラ越婢加朮湯7.5g 分3 1日分 ハッキリ発汗するまで。背中がシットリしていたら→ツムラ桂枝湯7.5g+ツムラ麻杏甘石湯 7.5g 分3 1日分 インフルが抜けるまで2~4時間毎に服用。

回復を後押しする漢方薬

炎症の部位:特定の部位はない 程度:いろいろ 病期:回復期 免疫能:やや低下 key word:胃腸の働きが落ちている、倦怠感を訴える

Rx) ツムラ補中益気湯7.5g 分3 14日分 病悩期間が短いほど、年齢が若いほど、効果発現までの期間は短い

こじれて咳がついてきたら

炎症の部位:気管支と肺 程度:こじれたのだから重度 病期:亜急性期 免疫能:かなり低下 key word:気管~肺胞のどこが首座か?乾性~湿性のどの辺りか?喘鳴は聞こえるか?

Rx) ツムラ麦門冬湯9.0g 分3 7日分 日中の咳き込みに。乾性咳嗽の初期にしか効かないし、効果の持続時間が短いので頻回に服用する。

Rx) ツムラ滋陰降火湯7.5g 分3 7日分 こじれ始めてまだ湿性の兆しがみえないときに早めに服用を始める。布団に入ってから咳き込むとき。 あくまでも乾性咳嗽だがもう少し効果を増強したいときには麦門冬湯を追加する。 ツムラ麦門冬湯9.0g 分3 7日分

Rx) ツムラ竹筎温胆湯7.5g 分3 7日分 湿性咳嗽に。さらにこじれて抗菌薬の併用は必須の状況で使われる。乾性咳嗽が始まっても肺の中には乾性の部分も残っているのが普通なので滋陰降火湯の併用が効果的である。 ツムラ滋陰降火湯7.5g 分3 7日分

Rx) ツムラ麻杏甘石湯7.5g 分3 7日分 小児の咳嗽・喘息患者の咳嗽の第一選択。発熱はあっても微熱程度。五虎湯は甘いので子供が飲みやすい。 咽頭痛や喀痰が多いときには五虎湯を考慮する。 ツムラ五虎湯7.5g 分3 7日分

Rx) ツムラ小青竜湯9.0g 分3 7日分 何を処方しても駄目なときにこれで咳がピタッと止まることがある(アレルギー性)。咳止め効果増強に麻杏甘石湯を追加。ツムラ麻杏甘石湯7.5g 分3 7日分

Rx) ツムラ小柴胡湯7.5g 分3 7日分 しっかり気管支炎や肺炎になれば、小柴胡湯の強力な抗炎症作用が必要になる。症状が強ければ重症度に応じて2~4時間毎に1週間服用。

 インフルエンザ対策

インフルエンザシーズンになったら予防として。実際に流行が始まっても予防効果がある。インフルエンザ患者と接触する職種にも有効。 Rx) ツムラ補中益気湯7.5g 分3 14日分

<成人に推奨される処方例>①イナビル吸入粉末薬20mg 2回吸入②ツムラ麻黄湯7.5g+ツムラ越婢加朮湯7.5g 分3 1日分(2時間毎に)
発汗したら下記へ。発汗していたら下記から開始。
③ツムラ桂枝湯7.5g+ツムラ麻杏甘石湯 7.5g 分3 1日分(2~3時間毎に)
解熱したら ④東洋桂麻各半湯4.5g+ツムラ補中益気湯7.5g 分3 2~3日分

<小児に推奨される処方例> ①まだ元気があるときは麻黄湯 ②ちょっと汗をかいているときは桂麻各半湯 ③最初からぐったりして動けないときは大青竜湯 (無汗:麻黄湯+越婢加朮湯、しっとり:桂枝湯+ツムラ麻杏甘石湯)
重症感があればためらわずに③で! 処方箋には1日3回と書くが、実際は… 就寝時を除き3~4時間おきに。本当にぐったりなら2時間おき。 37.5℃に解熱したら内服中止。
食欲がなくてダラダラしていたら補中益気湯。下痢などの消化器症状があれば真武湯。

<大青竜湯で改善しないとき> 内臓の強力な抗炎症薬である柴葛解肌湯の近似処方 ツムラ葛根湯7.5g+ツムラ小柴胡加桔梗石膏7.5g 分3 7日分(実際は3~4時間毎に服用)

<インフルエンザ咳嗽の治療法> 湿性咳嗽の第一選択 ツムラ竹筎温胆湯7.5g 分3 7日分  ややこじれた乾性咳嗽 ツムラ滋陰降火湯7.5g 分3 7日分 両方使う wetとdryな領域が複雑に混在するため

<肺炎になった場合> 細菌性なら抗菌薬、ウイルス性ならステロイド。でもそれだけでは重症の肺の炎症は治らない。肺の高度な炎症を鎮めるには小柴胡湯投与が必須である Rx) ツムラ小柴胡湯7.5g 分3 14日分(実際は4時間毎に7日間投与する)

まとめ:かぜの治療で留意すること 最初から強めの方剤でバシッと決めていち早く免疫系を立ち上げる

(投稿者:斉藤 揚三)

 

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