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日本の長寿村・短命村

2017年06月04日 

『日本の長寿村・短命村』(近藤正二 サンロード出版)

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この本には東北大学医学部衛生学教室を主宰されていた、近藤正二先生が、昭和10年から36年の歳月をかけて、990ヵ町村を訪れ、長寿村と短命村を調査した記録が書かれています。この本がすごいのは、机上で考えたのではなく、全国くまなく歩いて実地調査したことで、最終的には副題にあるように「緑黄野菜・海藻・大豆の食習慣が決める」と結論づけています。ケンミンショーを見ても分かるように、現代でも食生活には地域差がみられます。昔はもっと地域差があったと思われますが、その地域差を丹念に調べ、寿命との関係を調べたのがこの本です。昔のデータなので単純に現代に当てはめることはできませんが、長生き(逆に短命)の条件がなんなのかが良く分かります。現在絶版となっているので簡単には手に入りませんが、非常に貴重な本なので復刊が望まれます。ちなみに付属の全国地図では、当院のある若柳は短命村となっていました。米どころだからでしょうか。

最重要点を以下にまとめてみます。

 ・長寿・短命の一番の決め手は食生活。

・重労働の村が逆に長寿だった。

・米どころで米を多食する村は短命。米どころでも商品用に作っていて、米を食べないところは長寿。

・畑をもたず魚ばかり食べる漁村は短命。

・魚の切り身を食べるところと小魚をまるごと食べるところでは、小魚の方が長生き。

・果物は野菜の代わりをしない。

・野菜の中でも人参、かぼちゃ、いも類が良い。

・海藻を常食している人は、脳卒中にかかることが断然少ない。

・海藻、野菜、大豆は少量でも毎日食べることが重要。

・海女は人参を食べると力がでて、お菓子を食べてはいけないことを仕事を通して知っていた。

(投稿者:斉藤 揚三)

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